ジチラボseason2 vol.01を開催しました

昨年度スタートさせたジチラボですが、約半年ぶりにSeason2としてスタート!2019年度は計5回の開催を予定しています。

昨年のジチラボplusで話題になったのは「コーディネーターとしての地域事務局」はどうあるべきかといった話でした。実際にコーディネーターとしての事務局はどんな方法がありえるかを具体的に知るため、西宮市:浜甲子園団地の事務局長として地域づくりをすすめる奥河さんから話を聞きました。

▼今回のジチラボで議論となった論点は下記の3つ

1.コーディネーターと地域の距離感

 まちのね浜甲子園のある浜甲子園エリアは地域全体が再開発エリアにあり、住民のほとんどが転入者といった状況です。その中で、奥河さんは期限付きで外部から事務局長として関わられています。つまり去ることが前提の事務局長です。この場合、立ち上げ期は地域にべったり、徐々に滞在時間を短くして依存されないように振る舞われています。最終的には事業収益を確保して、地域内で事務局を維持することを目指しているとのことでした。

2.人材を見つけ育むための事業

 そのために事業をつくりながら、かつ事業を使いながら人材発掘をされているそうです。どんな小さなことでも、住民の「やりたい」を拾い上げて、実行されています。「参加の第一歩は情報を知ることから」と言われたとおり、いきなり活動に巻き込むのではなく、事務局から地域の情報をきっちり届けることが地域で活動するための一歩とのことでした。

 また、参加者数など定量的指標で評価することをやめ、どんな出来事がおきたか、そのストーリーが事業の評価であるとおっしゃっていました。つまり課題解決のための事業ではなく、人材発掘のための事業をおこなうと、結果的に課題解決ができているという組み立て方をするとのことです。

3.地域事務局の役割

 ジチラボ開催時点では、事務局は地域住民のパートスタッフ数名で現場を動かされていました。パートスタッフも事業を進める中で一緒に活動した地域の方々です。奥河さんの役割は、外部交渉とスタッフの人材育成。週に1回のミーティングでスタッフが拾ってきた地域の声に対して事務局がどう振る舞うかを決めているということでした。地域の声をひろい、やりたい人をエンパワメントしながら地域内の課題解決につなげるのがまちのね浜甲子園事務局の役割です。

この記事を書いた人

明石コミュニティ創造協会

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