【レポート】ジチラボplus〜これからの地域自治〜

2019年3月3日(日)にジチラボplusを開催しました。ジチラボplusは、2018年7月に開始し、計5回開催したジチラボのスペシャルバージョンとして開催しました。

参加者が貼り付けた名刺MAP

当日は、遠くは秋田、宮崎県からも参加いただき熱気ムンムンの状態でスタートしました。オープニングは石井大一朗先生(宇都宮大学)による「地域づくり「支援」の半歩先〜地域と支援者の関係を問い直す〜」のレクチャーでした。私たちコミュニティ創造協会が進める地域支援を代弁していただくような内容で、うなずきっぱなしでした。また、各地域で実施されたアンケートから「何が地域活動を活発化させるか」を分析されるなど、学術的なし店からの地域づくりについても紹介されました。
なによりも、「これからの地域づくりは課題解決より主体形成ではないか?」の投げかけには多くの方が納得されていたように思います。

第2部は4つの分科会に分かれてのディスカッションでした。今回は「事例の質問に終始せずに、ディスカッションして深めたい」という想いが強く、意識的に日々の実践から出てくる悩みや考えを参加者同士で話し合う場づくりをおこないました。非常にモヤモヤした時間だったかもしれません。

分科会1「地域運営組織のこれから」
 板持周治(雲南市 政策企画部地域振興課課長)
 川島幸夫(魚住まちづくり協議会事務局長)
 浜 尚美(竹の台地域委員会副委員長)
*コーディネーター*
 戸田幸典(株式会社地域計画建築研究所地域再生デザイングループ主査)
分科会2「行政と支援者の役割分担」
 石井大一朗(宇都宮大学地域デザイン科学部准教授)
 相井義博(草津市教育委員会事務局生涯学習課課長、元公益財団法人草津市コミュニティ事業団まちづくり振興課 課長)
*コーディネーター*
 木上裕貴(明石コミュニティ創造協会)
分科会3「福祉と地域づくりの連携の可能性」
 藤井博志(関西学院大学人間福祉学部社会福祉学科教授)
 馬袋真紀(朝来市役所総合政策課創生企画係長)
*コーディネーター*
 佐伯亮太(明石コミュニティ創造協会)
分科会4「中山間地域と都市部の支援のあり方」
 浅見雅之(合同会社人・まち・住まい研究所代表社員)
 小原忠義(認定NPO法人大阪NPOセンター事務局職員)
*コーディネーター*
 柏木登起(明石コミュニティ創造協会)

どの分科会も魅力的な話題提供者に集まっていただけたことと、参加者の熱量によって専門的かつ高度な議論が繰り広げられました。それぞれの分科会で今後の地域自治に取り組むキーワードも散見されました。なによりも、盛り上がりすぎてどれだけ時間があっても足りない状態でした。

全体会の様子

最後は、再び全体が集まっての全体共有会。石井先生をはじめ話題提供者の皆さんにも全員前に並んでいただき、分科会での議論をきっかけに「これからの地域自治」について要点をついた議論が繰り広げられました。例えば、「地域の事務局の役割」や、「支援者がどのように対話の場をつくっていくか」など非常に本質的な議論でした。約1時間の全体会はあっという間に過ぎていきました。

全体終了後の交流タイムでも参加者の多くが参加され、新たなつながりがたくさん生まれたようでした。「地域づくりに関わるけど、なかなかこの議論ができなかった」というような話も聞こえ、ジチラボを開催する意義がはっきりしました。

また当日販売開始予定をしていた、明石コミ創のこれまでの実践をまとめた場面集「地域づくりを支援する人のためのケースブック〜「自分たちでつくる」地域づくりのススメ方」は、印刷業者の都合で販売できず。そのかわり、当日は受注会を開催し大量の予約をいただきました。現在、ジチラボplusの内容も加筆し鋭意作成中です。お楽しみに!

 全体会の最後には「ジチラボはこれからも続くのか?」という大変ありがたい質問をいただきました。当初は法人内部の勉強会を想定していたのですが、ここまでたくさんの方に来ていただくと続けるしかない!と来年度に向けた準備を徐々に進めております。

来年度のジチラボもぜひお楽しみに!

この記事を書いた人

明石コミュニティ創造協会

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